子供の不登校と引き込もりと演劇と私

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    「子供に演劇をさせたい」と、言う方の中で、このような事を言うお母さんがいます。


    「うちの子供は、勉強もせず、外にも行かず、家で引きこもっているんです・・。」


    「でも、声優になりたいと言い出して・・・。
    そのときは、キラキラしていて・・・。
    だから、劇団にはいって、勉強させてあげたいんです。
    ゆくゆくは、専門学校にも行かせたいと思っているんです」と。

    中学三年の娘がいる私です。
    お母さんの気持ち、痛いほど、分かります。
    お母さんの「かわいい子供のために、なんとかしてあげたい」という気持ち、痛いほど伝わってきます。


    でもね。考えてみて欲しいんです。



    勉強もせず、外に行かず、家で引きこもる・・・


    その原因は、なんでしょうか。



    社会のせいでしょうか。
    親のせいでしょうか。
    生まれのせいでしょうか。



    劇団は、厳しいトレーニングがあります。

    ある意味、中学校、高校より、ハードかもしれません。

    そして、トレーニング以外にも、俳優には、「学び」が必要です。
    世の中の事、社会のこと、たくさんの事に目を向け、コツコツと地味なトレーニングを重ね・・・
    有名になって叩かれても、めげず、愛と感謝に生き・・・さらに、コツコツと地味なトレーニングをして・・
    自分を律して・・・そんな世界です。

    中学や、高校より・・・友達との関係より・・・厳しい場所かもしれません・・

    それに、耐えられるだけのエネルギーが、あるというのでしょうか。


    そのエネルギーがないのに、
    ハードなトレーニング、自宅での学習、鍛錬が・・できるのでしょうか。

    話を戻しますと・・・。

    勉強もせず、外に行かず、家で引きこもる・・・
    その「原因」は、なんでしょうか。


    その「原因」を解決せずにして、劇団や養成所、専門学校に入る事で、解決するのでしょうか。




    ・・・


    ピンとこない人にはピンと来ないかもしれません。
    「演劇をやっているくせに、演劇の無限の可能性を否定するのか」と、怒る方もいるかもしれません。
    (セラピーとしての演劇は存在しますので・・。)


    でも、18からの人生、ほとんど、大部分の時間を、演劇に捧げ、
    今でも、演劇の世界を生きている私だからこそ。


    たくさんの、
    「ユメ」というものに、多額の投資をしている子供達をみてきて、

    私は、焦燥感にかられる事があるのです。


    「ここに入ればなんとかなるかも」
    そんな気持ちでいると、その人にとっても、損失になります。
    たくさんの養成所、専門学校、劇団、タレント事務所をジプシーしている人もいます。


    「ここに入ればなんとかなるかも」
    そんな気持ちでいる人は、本当にやる気がある人と、どんどん差がついていきます。


    「行動出来ない状態」にある人は、夢しか見る事ができません。
    ぼんやりと、「なんとかなるかも」と、夢をみて、行動ができません。


    行動の伴わない夢は幻想です。



    ですから、「行動する状態」になる事が、大切なのです。


    劇団に依存しては、その子が、どんどん辛くなるだけです。
    「社会は厳しい、作品の中だけは生きていける」では、辛くなってしまうのです。
    まずは、自律する事が、第一歩なのです。



    そんな事を思い、まず、相談や面談に来られたお母さんには、
    もう少し細かいお話をして、入団をお断りする事があります。

    厳しいかもしれないと思いますが、

    私には、「自分で立つ」と決めた人にしか、手を差し伸べる事が出来ないのです。


    そして、手を差し伸べる事が出来ないのに、甘い言葉で誘う事は出来ないのです。


    全ての人が、劇団には入れなくても・・・
    「自分で立つ」と決められるように。自分で考えて選べるように。
    子供たちが、笑顔で生きていけるようになるように。
    そんな世の中であるように。
    私は、ずっと、活動しています。




    _______


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    コメント
    さっぽろの劇団の西村と申します。
    私も子供に芝居をやらせることには、反対です。
    現実にきちんと対応することを、しっかり身に着ける前に、
    虚構の世界で、現実と違うことをやらせては、必ずおかしくなりますね。
    • 西村善孝
    • 2013/05/05 2:35 PM
    西村さま、コメントありがとうございます!
    自分自身が、子供たちに背中を見せられるように…
    常に気をつけていきたいと思っています!
    ありがとうございました。
    • 伏見美穂
    • 2015/02/15 5:39 PM
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    福岡の劇団ミクロドロップの代表です。

    「からだとこころの扱い方」の探求をしています。


    このブログでは、
    演劇のこと、劇団のこと、
    ゲームや漫画のこと、
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